イギリス南部で先月30日、劇薬とされる化学兵器で
後に判明した「ノビチョク」に触れた事で男女2人が意識不明の重体、
イギリス警察が8日、意識不明の重体だった44歳の女性が死亡した事を発表。
45歳の男性の様態も依然危険な状態という。
この件を受けて猛毒神経剤「ノビチョク」の作り方が
ネットで検索されている事について。
早速探って行きたいと思います。
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これまでの報道
男女は6月30日の夜に意識不明の状態で発見された。
その後、旧ソ連で開発された猛毒神経剤「ノビチョク」にさらされていたことが確認された。
エイムズベリーは、今年3月にロシアと英国の二重スパイだったセルゲイ・スクリパリ氏と
その娘がノビチョクで襲撃される事件が起き、前回ソールズベリーで起きた襲撃事件現場から11キロの地域で起き、比較的狭い範囲で猛毒事件が起きている事が解る。
事件を捜査しているイギリスの警察は8日、2人のうち44歳の女性が入院先の病院で死亡したと発表しました。
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神経剤「ノビチョク」によるロシアの元スパイ襲撃事件
イギリスでは今年3月、今回と同じ神経剤「ノビチョク」をドアノブに塗り付け、ロシアの元スパイへの殺人未遂事件が起きたばかりだった。
また、ノビチョクの製造に関わったロシア人科学者の証言によると、ノビチョクに解毒剤はなく、今現在も危険な状態にさらされている45歳の男性についても、生命維持装置を外せば自力で生き延びる事は難しいとの証言も。
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ノビチョクの作り方がネット検索で製造できる?
世にも恐ろしい神経剤「ノビチョク」について、
驚いた事に検索窓に「ノビチョク」と入力すると、
関連ワードで「ノビチョク 作り方」と結果に出て来る事に少々の驚きを感じます。
ロシアの科学者が20年以上に渡る研究の末、
製造に成功した事を察するところ、ネット検索で製造方法なんぞ解るはずは無いのですが、
ノビチョクの作り方について知りたいと思っている人々は少なく無いようです。
ノビチョクはソビエト連邦とロシアが1971年から1993年に開発した神経剤の一種で
金正男氏が襲撃されたVXガスと比べて5倍~8倍の致死性がある事が解っており、
またサリンやVXガスと比べても危険かつ洗練された物質で
使用した事を同定する事が極めて難しい。
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ノビチョクの開発に関与した科学者
これらの恐ろしい化学兵器を作成したとされる
ロシア人科学者のウラジーミル・ウグレフ氏。
本人曰く、ビチョクの製造方法を知る人はロシア国内に数十人いる事、
情報があれば入イギリス人でも作れる事を示唆している。
今後、このような”化学兵器レシピ”が悪の手に渡らなければ良いのだが、、、。
引用元:https://www.newsweekjapan.jp/神経剤ノビチョクの開発に関与したロシア人科学者ウラジーミル・ウグレフ VLADIMIR UGLEV
ノビチョクはどのようにイギリスへ?
ビチョクには液体のものもあれば、固体のものもあるとのこと。
そして、超微粒子として飛散させることさえ可能です。
また、それぞれ毒性が低い化学物質として保管しておいて、攻撃時に混合させて活性有毒物質を生成する「バイナリー兵器」として取り扱えるという報告もあるそうです。
生化学者のアンディ・オッペンハイマー氏は、「ノビチョクを合成する化学物質が、非常に少量かつ完全に遮蔽されていれば、検出を回避できる」と述べ、
空港からイギリスへ持ち込まれた可能性を指摘しています。
ノビチョクの効果と即効性について
毒物の専門家によると、ノビチョクは強力な即効性を持っており、
皮膚に触れただけでも効果を発揮するとのこと。
症状が現れるのは30秒から2分という高い即効性が指摘されています。
一方で、パウダー状のノビチョクは効果が出るまで時間がかかることもあり、全身に症状が広がるのが接触から18時間かかることもあるそうです。
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症状について
全ての筋肉の不随意収縮を引き起こし、呼吸と心拍停止(犠牲者の心臓と横隔膜はもはや正常に機能しない)に繋がり、最終的には心不全または肺水腫による窒息により死に至る事が判明しており、例え重篤な状態から奇跡的に回復したとしても重度の身体への障害、重度の鬱状態、集中力の欠如などの後遺症が残る事が報告されている。
参考:Wikipedia
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