高齢ドライバーによる交通事故は近年後を絶たず、登下校中の児童が巻き込まれ死亡する事故も起きています。
高齢者に「まだ大丈夫」「まだ衰えていない」等の意識高さが逆に問題となっています。
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90歳、高齢ドライバーの運転に不安を抱く
今回の事故を聞き、高齢者ドライバーが起こじた事故に「またか」と感じた方は少なくないのではないでしょうか。
加害者女性(90)は今年の3月の免許更新を済ませ、その際には昨年から道路交通法で施行された75歳以上の高齢者に対し、運転免許証の更新時などに判断力や記憶力を測定する「認知機能検査」もクリアしていた。
しかし今回の事故に対し、加害者女性は「赤信号と分かっていたが、人がいなかったので行ってしまった」と供述、その後の調べでは「その後、歩行者が来たので避けようと思い、ハンドルを切った」と語っている事も解っている事から、自らの信号無視について認めている。
引用:読売新聞
いつまでも運転する両親に対し家族は、、、
今回の事故について加害者女性の息子(62)は興味深いコメントを残している。
「母は50年以上運転しているので、大丈夫だと思っていた」とした上で、「年をとって判断力が低下したという自覚もなく、若いままのつもりだったと思う」と沈痛な面持ちで答えている。また過去に複数回の物損事故を起こしていた事から「最後の免許更新」した矢先の事故だった。
年を重ねても、現役の人に混ざり活動する高齢者の姿に元気をもらう方も多いのではないでしょうか。
しかし運転技術に関しては運転者自身の判断に委ねられる為、いくら免許更新に書類上でパスしたとはいえ更新時に行われる簡単な認知機能検査では本当の危険に対する判断力が備わっているか迄は判断しにくいと思われる。
現に何度も物損事故を起こしている過去から、判断力が低下しているのは明らかだったはずだが。
加害女性は事故直前、20年以上付き合いのある自動車整備工場へ手土産をもっていった矢先だった。
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75歳以上の免許更新時に行われる認知機能検査と高齢者講習の内容とは
- 認知機能検査の内容は?
「時間の見当識」・「手がかり再生」・「時計描画」の3つの検査。
- 時間の見当識
検査時の年月日、曜日及び時間を回答する。
- 手がかり再生
16種類の絵を記憶し、何が描かれていたかを回答する。
- 時計描画
時計の文字盤を描き、指定された時刻を表す針を描く。
上記の内容は認知機能の確認の為の内容がメインとなっている。
まとめ
「○○さんはいくつになっても現役で運転されて立派ですね」や、
「今回の免許更新もパス出来ておめでとうございます。」なんて高齢者を称える言葉も聞こえてきますが、その言葉が自信につながってる可能性も。
かといって褒められる事は年齢にかかわらず誰だって嬉しいです。
加齢に伴い、様々な心境の変化も起こりますが、家族や親しい人から自動車の運転引退に関するアプローチも必要と思われます。
一件でも悲しい事故が起きてしまう前に。
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